コラム
オーディション写真撮影の際に実施されるメイクアップを中心にこのサイトではその内容を掲載しているが、芸能活動に志を立てて邁進する事に関して、どのような心理に基づきそのその分野に対する挑戦がなされるのかを明確にすることによってより「オーディション」「写真」「メイクアップ」の認識が深まるのではないかと考えた。以下、その確信に迫る。
カネボウ化粧品は、女性が化粧をする行為と脳科学の関係性を研究する「化粧・美×脳科学」プロジェクトに於いて20~30代前半の女性17名を被験者として、事前に化粧前と後の顔を撮影、これに他人のメイクアップ前、後の顔を加え、4種のフォトグラフを用意。脳の働きを調べる特殊な医療機器「fMRI」を使って脳の画像を撮影しながら、4種類のフォトグラフを2秒間隔でランダムに表示。被験者は画像が素顔か化粧顔かを判断して、手に持ったボタンを押すといった実験が行われた。その結果右脳の「紡錘状回」と呼ぶ部分に特徴的な活動が認められ、自分の化粧した顔を見た時は、脳の反応が他人の顔を見た時に似ていることが分かった。この心理は芸能活動に意欲を燃やすコアとなるものではないか。自分の存在をストレートに社会にアピールするのではなく、言わば影武者的存在を作り、それを使って間接的な力利用し、活動を行うことによって、自己を防衛しているのではないかと考えられる。日本の歴史を振り返る身分制度時代の「芸」の発展が現在メディア産業の一部を成す芸能であるのなら、それも頷ける事実かも知れない。
より高尚な「オーディション」「写真」「化粧」を求めるのであれば、この事実直視し、屈折することなく、真っ直ぐな姿勢で育成する体制をとる必要があるのではないか。オーディション写真メイクアップとはそう言う位置づけの上に成り立つものとして受け止めるものであるかも知れない。

