息吹き
オーディション写真のメインとされるゾーンは、被写体から放たれる息吹きとしての素材のデモンストレーションであるが、動きやニュアンスを伝えるには独自の演出が必要であり、その一つにスキンコントロールが挙げられる。
肌の表現
ナチュラル:
審査を前提とするオーディション写真のメイクアップの基本は自然な肌色の表現である。人の顔の多様性については誰しもが深く認識しているが、肌の色に対してはそれ程ではない。その為、理解を深めるには、最も色に対する識別能力が高まる太陽光下での日常の観察が必要。この際のコアとなる部分は血色の過不足であり、黄、赤、緑などその傾向を察知し、更にはそこに存在する階調にも特性を見出す。これにより、オーディション写真などのメイクアップに当たって、基準となる肌を構成する重要ファクターが明確となり、作業効率の向上に繋がる。そして、それが反映してスタイリングのスキル全体のベースとなる部分をクリア出来る。更にその次のステップとしての留意点を述べると、顔に対する首の色相彩度と明度調整がポイントとして挙げられる。まず、基準となるものだが、顔の頬下あたりを基本明度の設定とし、それに対してコントロールが必要な場合は元の状態を充分把握した上でその発展を考慮。これに対する首への調整基準はフェイスとかけ離れない範囲で過不足を補う事が重要でそれを念頭に置きカラーのセレクトをする。留意点は両者が同一かフェイスがややダークが基本。以上がナチュラルなスキンを作るセオリーであるが、要するに不自然さを感じない仕上がりを目指し、ファンデーションの選択とその濃度が課題となり、それに当たっての体系的な理論の整理が重要と言える。これらがオーディション写真の土台となるメイクアップノウハウであるが、パウダー、ケーキ、リキッド、クリームなどのファンデーションの柔軟な使い回しがスタート点となってアバンギャルドなベーシックセオリーの開発に繋がる。

